視覚障害者の海外一人旅

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生きているのか死んでいるのか区別もつかないような何もない日々にほとほと嫌気がさし、
旅に出たいと思った。海外へ、一人で。

しかし、言葉が通じにくいだけでなく目が見えにくく耳も聞こえにくいとなると、
危険を回避する手だてが思い浮かばない。

もう失うものは何もないから多少の危険は構わないが、
目が見えないことが原因でつまらない死に方をするのはなるべく避けたい。


先駆者はいないものか・・と探してみたら、いた。
久々にとても良い本に出逢った。

白い杖のひとり旅―ニュージーランド手探り紀行


著者の旅行先は比較的治安の良いニュージーランドのみだが、
全盲者が右も左もわからない言葉も通じにくい異国の地で
ツアーではない行き当たりばったりの一人旅をするのは
やはり並大抵のことではないと思い知らされる。

親切な人も大勢いるとはいえ、
誰も話しかけてくれず途方に暮れてしまう日々もあり、
そのあたりの苦悩、心理状態が詳細に描かれている。

しかし著者はどんな状況であっても
持ち前の前向きな精神で乗り越えてゆくところがとても立派。


後ろ向きな僕に果たしてそんなことができるのか。

それに同じ視覚障害者とはいえ、
部分的にはよく見えているという実に中途半端な状態に
自分自身の立ち位置を見い出せず、心定まらない。

僕はどこへ向かうべきなのか。




■あとがき


相変わらず、毎日流し台で立ち食いしてます。
食べながら後片付けもできるから超効率的。
もう何カ月もテーブル使ってません。

べつにテーブルに座ったところで
壁に向かって食べることに変わりはないのだから。

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