アッシャー症候群との闘い!トップ > コラム |
「檻のない収容所」では、一応食事は3食付きだった・・・とはいえ有料だし、1食350円くらいだったから、特別安くもない。
味もどうにか食べられるというレベルで、決して美味しくはなかったけど、自炊は不可だし他に選択肢もないのでどうしようもない。 毎日毎食キッチリ決められた時間に、食堂まで食べに行く(もちろん、セルフサービス)。 しかし、週に一度だけ例外があった。 調理人の勤務シフトの都合とかで、毎週日曜日の夕食だけは食堂がクローズしていたのだ。 でも、障害者だって食べないわけにはいかない。 そこで、代替として食料の配給があった。 一人分が袋詰めになっているもので、袋の中身は以下の通り。 ・菓子パン2個 ・ソーセージ1本 ・カロリーメイト1袋(1箱の半分) ・バナナ1本 ・・・こ・れ・だ・け! あと、紙パック(200ml)の牛乳かコーヒー牛乳が1個付くけど、本当にこれだけ。 これが日曜日の「ディナー」のメニュー!! しかも、毎週まったく同じメニューで、唯一パンの中身(具)だけは変わるけど、このパンがまたおそろしくまずくて、とても食べられたものじゃない。 どれもこれも徹底的にまずくて、全部がハズレなので救いようがない。 (もちろんマトモな食品会社のものではなく、名もない製パン所のもの) かつてそれほどまずいパンは食べたことがなかったし、夕食にジャムパンというチョイスもカンベンして欲しい。 ソーセージってのは、子どものころに給食なんかに付いてきた、あの細長いヤツ。(わかるよね?) カロリーメイトは知ってると思うけど、これって食事?しかも半分!! バナナって・・・サルじゃあるまいし。。。 毎週日曜の夕方になると、このわびしい食事が待っている。 内容的にも量的にも、これがマトモな人間の食事(それも夕食)と言えるだろうか。 本当に、心の底から惨めな気分になってくる。 もちろん、これだってタダで配給されているわけではなくて、キッチリ1食分の料金を取られているのだからやりきれない。 確かに僕たちはマトモじゃないかもしれないけど、だからってこんな扱いをする方も絶対マトモじゃないよね。 ■あとがき 授産施設での平均収入(月収)は身体障害者で2.2万円、知的障害者で1.2万円、精神障害者で1.3万円・・・だそうです。 これで自立しろってのは無茶な話ですね。 最低賃金法って障害者には適用されないってことなんですかね。 |
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