視覚障害者が駅ホームから転落

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GW早々、痛ましい事故があった。


(時事通信の記事より引用)

2007/04/29-20:02 目が不自由な夫婦、列車にはねられ重傷=駅ホームから転落−大阪

29日午後2時半すぎ、大阪市天王寺区堂ケ芝のJR大阪環状線桃谷駅で、同市生野区に住む鍼灸(しんきゅう)師の男性(70)と妻(69)が外回りホームから転落、2人とも入ってきた普通列車(8両編成)にはねられた。男性は右腕を切断、妻も鎖骨を骨折するなど、いずれも重傷を負った。2人とも目が不自由だった。

大阪府警生野署の調べでは、夫婦はホームに列車が到着していると勘違いし、乗ろうとして線路に転落。直後に到着した列車にはねられた。運転士は転落したのを見てブレーキをかけたが、間に合わなかった。

ホームに点字ブロックは設置されていたが、夫婦は白いつえなどは持っていなかった。JR西日本によると、事故当時、ホームに駅員はいなかったという。

(引用ここまで)


この事故には考えさせられることが多くある。


まず、視覚障害者がホームから落ちる事故は結構多いということ。

僕の親も全盲に近い視覚障害者だが、やはり一度落ちたことがあるという(正確には「電車とホームの隙間」に落ちたのだが、これも非常に多いらしい)。

なぜそんなに落ちやすいのか?

正直、落ちたことのない僕にはよくわからない(まだ見えているからわからない、と言った方がいいかもしれない)。でも、他人事ではない。


次に、「2人とも目が不自由だった」ということ。

2人の視力や視野がどの程度だったかがわからないのでなんとも言えないが、この組み合わせはどう考えても危険だろう。視覚障害者であることが周囲にわかったとしても、2人一緒にいたらどちらかは介護者だと思い込んでしまうかもしれない。

僕も親やきょうだい(同じ病気で視覚障害者)と一緒に歩いたことはあるが、「これはかなり危険な状況だな・・」という認識があったし、とても相手に身をゆだねられないと感じたし、相手をフォローしきれるという自信もなかった。


最後に、「2人とも白杖を持っていなかった」ということ。

白杖を持っていれば視覚障害者であることがわかり、誰か止めてくれる人もいたかもしれない。しかし、白杖がなければ視覚障害者であることはまずわからない。白杖を使用していない僕にとっても他人事ではない。


以前にも『白杖を持つこと』については書いたが、まだ見えている段階で白杖を使うことにはやはり抵抗がある。

しかし、「視覚障害者であることを周囲に知らせる」という意味で白杖を持つことには必要性を感じ始めている。

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