視覚障害者と暴走自転車

アッシャー症候群との闘い!トップ > コラム

視覚障害者にとって、放置自転車が非常にジャマで迷惑な存在なのは前回述べたとおりだが、それよりもさらに迷惑で危険なのが、“暴走自転車”である。

しかも、(放置自転車の無神経さを見れば想像がつくが)ぶつかって謝るようなマトモな神経の持ち主は少なく、ぶつかってきても大抵は無言(あるいは無視)。ひどい場合は、自分からぶつかっておきながら「この野郎、ぶつかりやがって!」と逆ギレする。


僕は普段あまり出歩かない方だが、それでも自転車との接触率はかなり高い(年間数回程度ある)。

これは単に僕の眼がわるいせいだろうか?

お年寄りなども同じではないのか?

僕の場合、視野が狭くて真正面以外はまったく見えないため、たとえぶつからなくても、突然目の前を横切られるだけでも心臓が止まりそうなくらいビックリするが、何の前触れもなく、いきなりドカッ!!とぶつかられたときの衝撃と恐怖を想像してみてほしい。

「この野郎!!」と言いたいところだが、あまりに突然のことで、衝撃から恐怖⇒状況把握⇒怒り…と数秒経過したころには、すでに暴走自転車は遠く走り去ってしまっている。

そしてあとから、怒りがじわじわと込み上げてくるのである。


だいたい、人にぶつかるような運転の下手なヤツは乗るな!と言いたい。

そして、歩道を我が物顔で(しかも物凄いスピードで)走るんじゃない!と言いたい。

本来、自転車は車道を走るべきもので、歩道でリンリン鳴らして前を歩く歩行者をどかせようなんて、筋違いもはなはだしい。


エコロジーの観点から、自動車をやめて自転車に乗ろう!なんて話も聞くが、視覚障害者にとっては自動車よりも自転車の方がはるかに身近で危険なので、これ以上自転車人口は増えてほしくない。

自転車専用駐車場や自転車専用通行レーンなどが整備され、そして何よりもまず、乗る人の“マナー”が改善されない限り・・・


■あとがき

まったく偶然だけど、自転車利用に関連して、道路交通法が30年ぶりに改正されることになりそうです。

「昨年1年間に自転車が歩行者をはねた事故は2576件で、10年前の4.6倍」だそうで、やっぱり相当増えてるようですね。

でもこれは氷山の一角にすぎなくて、僕自身が遭遇してるような数字には出てこない小さな事故やひき逃げは、おそらくこの数十倍はあるはず。

マナーが期待できない以上、厳罰をもって処する方向で改正してもらいたいものです。

交通ルールを知らない人や履き違えてる人が多すぎるので、バイクと同じ扱いにして、「試験制度」「免許制度」にするのが良いと思います。

< 前へ | コラム | 次へ >

▼ 無料メールマガジン登録 ▼

中途障害者の本音をこっそり暴露!ドロドロした心の中

メールアドレス:

Powered by まぐまぐ


トップコラムプロフィールリンクサイトマッププライバシーポリシー

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送